
子宮内膜症の手術のギモン!どんな手術?費用やおすすめの病院は?
子宮内膜症の治療方法の1つに手術があります。
ただ、子宮は女性にとって大事なものですから、一口に手術といってもどんな手術なのか気にかかると思います。
ここでは、どのような症状の方が手術した方がいいのか、手術とはどういうものなのか、また費用やどんな病院で手術を受けると良いのかについて紹介していきます。
治すには手術が必要?
子宮内膜症の患者さんのうち手術適応になるのは以下の状態の方です。
- チョコレートのう胞を合併していて大きさが6㎝以上ある方
- 妊娠を希望しておりホルモン療法を避けたい方
- 薬が効かず症状がひどい方
チョコレートのう胞は、卵巣に子宮内膜症がある場合に、血液が卵巣内に貯まることで起こります。近年、チョコレートのう胞を放置すれば卵巣ガンになるのではないかという説もあります。
そんため、ヨーロッパ生殖医学会では、3㎝以上ののう胞は手術で摘出する事を推奨していますし、日本の診療ガイドラインの中でも6㎝以上の場合は手術を推奨されています。
チョコレートのう胞を伴わない子宮内膜症でも、手術した方がいい場合もあります。薬の主なものはホルモンを調節する薬ですが、薬を飲んでいる間は排卵を抑制したり、止めたりするので妊娠できません。
そのため、妊娠の希望がある場合は、薬ではなく手術を選択する場合があります。
また、妊娠希望がない場合でも、薬物療法で効果が無い場合は手術を勧められます。再発を繰り返す場合も同様です。
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どのような手術をするの?
・チョコレートのう胞の手術
のう胞を摘出または卵巣自体を摘出する手術を行います。
手術はお腹を切って手術する開腹手術と、お腹に小さい穴を空けて手術する腹腔鏡で行う手術があります。
将来の再発率を考えると、卵巣摘出が一番再発率が低くなります。
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・チョコレートのう胞を伴わない子宮内膜症の手術
子宮内膜症の病巣を切除します。病巣が広範囲に渡る場合は開腹手術になる場合があります。
広範囲ではない場合、腹腔鏡手術も選択できます。切除以外に、病巣を焼灼する方法もあります。
・薬物療法が無効で再発を繰り返す場合
将来、妊娠の希望がない場合は、子宮や卵巣を摘出する手術が勧められます。
原因となる子宮卵巣を摘出すれば、再発はなく完全に治ります。この場合は、開腹手術になります。
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手術はどのくらいの期間入院して費用はどれくらい?
開腹手術の場合は、入院期間は約10日間で、費用は病院にもよります。一方、腹腔鏡手術の場合は、約6日間の入院期間で、保険適用されて15万〜20万円くらいです。
入院期間や費用は、患者さんの状態(他に病気を持っているかなど)や、術後の経過によって変わります。
手術を受けるときに病院のここをチェック!
開腹手術の場合は、昔から広く行われてきた手術のため、経験値の高い医師もたくさんいます。
特にチェックしたいのはあなたが腹腔鏡手術を受けたい時です。腹腔鏡手術はカメラを通して患部を確認し、器具を操作して切除やその他の処置をしますので、技術的に非常に難しい手術です。
病気を選ぶときは、病院のホームページを確認し、婦人科での腹腔鏡検査や腹腔鏡手術の実績(年間何件やっているか)をチェックしましょう。
また、婦人科診療の中で腹腔鏡手術の認定医師が何人いるかも、チェックします。熟練した技術の必要な手術です。経験値の高い病院を選ぶことをお勧めします。
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最後に
子宮内膜症は、子宮や卵巣を摘出しなければ根治が難しい病気です。どの手術方法を選ぶかは、あなたの状態と将来のライフスタイルによります。
症状がある場合は、躊躇せず医療機関に相談し早期に適切な治療を受けましょう。
こちらに自宅で子宮内膜症の治療ができる方法もあります。
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