
【女性は必読】子宮内膜症を放っておくとと卵巣ガンになる!のウソ・ホント
子宮内膜症とガンが関係あるってどういう事?と思う人も多いでしょう。
子宮内膜症とガンがなぜ関係があるのか?子宮内膜症になるとガンになってしまうのか?と疑問が出てくると思います。
ここでは子宮内膜症とガンの関係についてご紹介します。
1)子宮内膜症になるとガンになりやすいの?
子宮内膜症があると進行して子宮内膜症周辺のガンになりやすいのでしょうか。
インターネットでいろいろ調べてみると、ガン化しやすいと書いてあるページを多く目にします。果たして医学的に根拠はあるのでしょうか。
ヨーロッパ生殖医学会の2014年のガイドラインによると、子宮内膜症がガンを引き起こすかどうか明らかではないとしています。
まだガイドラインで明らかにできるほどの証拠が集まってないというのが正直なところです。日本においても同様で、子宮内膜症からのガン化についてはまだ研究中です。
ただ、その中で、内膜症をもった女性においては、卵巣ガンと非ホジキンリンパ腫はやや多く発症していることがわかってきています。
特に子宮内膜症が卵巣に発生して起こるチョコレートのう胞と卵巣ガンに関連性があるといわれています。チョコレートのう胞の患者さんの0.72%に卵巣ガンが発見されたという報告があります。
日本のある調査結果では、乳ガン、卵巣ガン、非ホジキンリンパ腫の発生が高いのではといった報告もあります。
そのため、因果関係は明確になっていないながらもヨーロッパ生殖医学会では、3㎝以上ののう胞は手術で摘出する事を推奨していますし、日本の診療ガイドラインの中でも6㎝以上の場合は手術を推奨するとしています。
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2)どんなガンになりやすいの?
子宮内膜症とガンの関連性は研究が十分進んでいないため、今後各方面から研究の成果があがってくるものと思われます。
ただ、今の段階では、子宮内膜症を持っている人は卵巣ガン、非ホジキンリンパ腫、乳ガンになりやすい傾向にはあるようです。
海外の事例ですが子宮内膜症の女性20,686人の調査をしたところ、乳ガン、卵巣ガン、非ホジキンリンパ腫になる率は、それぞれ子宮内膜症ではない女性に比べ1.3倍、1.9倍、1.8倍と子宮内膜症との関連性が示唆されました。
乳がん | 1.3倍 |
---|---|
卵巣がん | 1.9倍 |
非ホジキンリンパ腫 | 1.8倍 |
そのほか、子宮体ガンもなりやすいのではないかとも言われています。
3)子宮内膜症からのガン化を防ぐ方法
予防する方法としては、まず子宮内膜症を放置しない事です。
卵巣ガンになりやすいチョコレートのう胞は、10㎝以上の大きさがある場合は将来のガン化率が高くなるため、20歳代でも手術が勧められます。
また、経口避妊薬の低用量ピルは、卵巣ガンのリスクを下げる事が報告されています。
ある報告では、子宮内膜症がある女性は、子宮内膜症のない女性に比べ卵巣ガンになるリスクが1.32倍だったのですが、低用量ピルを10年以上使用する事で0.21倍まで減少しました。
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最後に
子宮内膜症とガンの関連性については、まだ正確な情報はありません。現在も、子宮内膜症のチョコレートのう胞がある患者さ12,000人に対して、大規模な調査が進行中です。
結果がでるのは2021年とまだ先ですが、調査により子宮内膜症とガンの関連性がわかる事が期待されています。
こちらに自宅で子宮内膜症の治療ができる方法もあります。
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