
溶連菌の感染を予防するために気をつけるべきこと
溶連菌感染症ってご存知ですか?子供がかかりやすいと言われていますが、大人も充分に感染の危険があります。
風邪と良く似た症状で、気づかないまま感染していることも多い病気です。完治までは2~3週間くらいかかり、予防接種もとくにありません。
では、どのような対策をとって予防すれば良いのでしょうか。詳しくみていきましょう。
溶連菌感染症の予防方法
溶連菌がどのようにして人へ感染するのかを考えると、おのずと予防方法も見えてきます。
溶連菌は、感染者が咳やくしゃみをすることによる飛沫感染や手などについた菌が口から入る経口感染が主な経路です。逆に言うと、それさえ気をつければ感染しない病気なのです。
まずはマスクをして飛沫感染を予防し、うがいや手洗いを徹底するようにしましょう。風邪やインフルエンザなどと同じ予防方法が基本です。そして溶連菌に対抗するための免疫力をUPさせることも重要です。
睡眠を充分にとり、疲れを取り除くとともに、栄養バランスの良い食事をすることで予防することができます。体を温めることも大切なので、お風呂に浸かったり、暖かい服装をして外側から温めましょう。
また、温かい飲み物を飲んで内側から温めることも必要です。
溶連菌に感染してしまったら
日常生活で気をつけていても溶連菌に感染してしまったら、まずは病院で検査を受けましょう。高熱の症状が続く場合には、様々な合併症の恐れもありますので、適切な治療が必要になります。
病院で抗生物質を処方されるはずですので、それを指示通りに服用し、安静にしていることです。
溶連菌感染症は、症状がおさまっても人へ感染する菌が消滅したわけではありません。人にうつさないためにも、2~3週間は薬を飲み続ける必要がありますので、自己判断で服用を中断しないようにしましょう。
もし溶連菌が完治せずに残っていたら、再発する恐れもあります。腎臓や心臓に影響を与えるような深刻な症状になることも考えられますので、最後まで油断せずに治療を続けましょう。
家族に溶連菌感染者がいたら
家族が溶連菌に感染したら、家庭内で感染する確率は非常に高いです。とくに子供が溶連菌の場合、兄弟間での感染確率は50%と高く、親子間での感染確率は20%という統計もあります。
閉ざされた空間で長時間一緒にいるのですから、当り前の話と言えますね。自宅で療養するのなら他の家族に感染しないように、部屋を別にしてマスクの着用をおすすめします。
まとめ
溶連菌の感染を予防するには、マスクとうがい、手洗いが基本です。外から帰って来たとき、感染者と接触した後には、必ず実践するようにしましょう。
溶連菌をしっかり予防したいのなら、これを徹底して菌と戦うのです。中には、感染者とは知らずに接触することも考えられますので、小まめにケアすることも必要です。
感染する前にできる限りの予防を行うことで、家族と自分の健康を保つことができます。その方法を知っているか、知らないかで大きく結果は変わることでしょう。