
子宮内膜症の治療薬の定番!ディナゲスト(ジエノゲスト)の効果・副作用を紹介
子宮内膜症に対して使われる薬はいろいろな薬があります。
対処療法として使われる痛み止めは、子宮内膜症自体を治療する効果はありません。一方でこれから紹介するディナゲストは子宮内膜症の症状を緩和してくれます。
子宮内膜症のような女性特有の病気は、ホルモンの量を調節することで症状が和らぎますが、この薬はそのホルモンを調節する効果があります。
ではディナゲストとはどのような薬なのか、特に効果と副作用をメインにご紹介します。
ちなみにディナゲストはジエノゲストと呼ばれることもあり、混乱しやすいですが、ジエノゲストは一般名でディナゲストは商品名です。
ジエノゲストのディナゲストは、風邪薬のパブロンみたいなものと考えてください。
子宮内膜症の方必見!よく効く治療薬とその副作用などメリット・デメリットまとめ
ディナゲストの効果
ディナゲスト錠は、2008年1月から発売開始となった比較的新しいお薬です。
この薬はホルモンに作用し、卵巣の機能や、子宮内膜細胞の増殖を抑える事で子宮内膜症の症状を改善します。
約1年間に相当する長期間投与した臨床試験(治験)が行われて、効果検証がなされています。
その結果、24週間投与の時点で77.9%の患者さんが改善したと答え、52週間投与の時点で84.6%の患者さんが改善したと自覚したという結果があります。
さらに、医師の所見では24週間投与で78.6%、52週間投与で94.9%の患者さんが改善したとの結果であり、いずれも長期間投与すればするほど改善するという結果が出ています。
まとめるとこんな感じです。
24週間 | 52週間 | |
---|---|---|
患者 | 77.9% | 84.6% |
医師 | 78.6% | 94.9% |
患者と医師の差は、自覚症状と医学的見地だと思います。
また、卵巣チョコレートのう腫の縮小度についても検討された結果、24週間投与で76.9%、52週間投与で84.7%の患者さんの卵巣のう腫が縮小したという結果でした。
ディナゲストの副作用は?
長期間使うほど効果が出ると言っても、怖いのは長期間使い続けることによる副作用です。ディナゲストも副作用は認められたようです。
具体的には長期間投与した試験の結果、副作用は88.9%の患者さんに認められました。
主な副作用は不正子宮出血(71.9%)で、次に、頭痛(18.5%)、便秘(10.4%)などでした。
その他、悪心(気持ち悪さ)やほてり、月経過多、体重増加が8〜9%ほど認められました。
割合 | |
---|---|
副作用を感じた人 | 88.9% |
不正子宮出血 | 71.9% |
頭痛 | 18.5% |
便秘 | 10.4% |
その他 | 8.0% |
最後に
もしあなたがディナゲストを服用している場合、不正出血や貧血症状が出た時には、すぐに医師に相談し薬の副作用かどうかを調べてもらいましょう。
ディナゲストに限らず、薬には効果があれば副作用は必ずあります。
薬の情報を正しく理解し、上手に薬を使用する事が重要なポイントです。
ディナゲストについてもっと詳しい情報を知りたい方は、厚生労働省のホームページにディナゲストの添付文書(薬のプロフィールや試験の結果の概要がまとめられた文書)が公開されていますので、ぜひ確認してみてください。
薬の価格はは1錠約475円(1日2錠なので1日約1000円)と安くはありませんが、痛み止めの効かない子宮内膜症の患者さんの第一選択肢として勧められている薬です。
こちらに自宅で子宮内膜症の治療ができる方法もあります。
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