
無呼吸症候群の治療方法や治療費をまとめました
無呼吸症候群の治療法は色々とあります。基本的には全て医師の指導のもとで行うのが良いのですが、今日から自宅で実践でき、費用もかからない治療法もあります。
軽度の無呼吸症候群であれば、ある程度は改善できますので、試してみることをおすすめします。
睡眠中の体位
仰向けで寝ると、舌やのどの筋肉が気道を塞いでしまうため、横向きに寝るという治療方法もあります。
これは軽度の患者に用いられる方法ですが、場合によっては効果が得られないこともありますので、医師と相談しながら行います。
寝返りをうっても横向きの状態に戻るように、背中にテニスボールを取り付けたり、アラームや振動が起こるように設定することもあります。
減量
脂質や糖質の食事を控え、間食を減らし、運動量を増やすなど、減量を治療法とする場合もあります。
しかし日中に眠気をおぼえる無呼吸症候群の患者にとっては、運動することができず、体重コントロールがむずかしいことも考えられます。
とは言え、いびきや睡眠時の無呼吸は、体重の増加が原因と考えられますので、減量してさらにその体重を維持することが必要とされています。
喫煙・飲酒を控える
喫煙は、血中酸素濃度を下げたり、のどに炎症をおこすため、睡眠時の無呼吸を引き起こすと言われています。
また飲酒は、のど周辺の筋肉を緩ませる効果がありますので、無呼吸状態になりやすいと言えます。
睡眠導入剤や抗不安薬などの精神安定剤も同様の作用があるため、服用を控えることをおすすめします。
さらにアルコールや精神安定剤は、脳が正常に働くのを妨げるため、眠気が強くなり、無呼吸を招く状態を長引かせることになります。
ただし、独断で服用を中止すると、悪影響を及ぼす可能性がありますので、医師の指示を仰ぐようにしてください。
CPAP療法
鼻にマスクを装着して、機械で空気を送り込むことによって、呼吸を補助する装置です。慣れるまでは不快感をおぼえますが、徐々に慣れてきます。
もっとも有効な治療方法ですので、医師と相談しながら、導入を検討されると良いでしょう。
基準を満たしている場合は、保険適用となりますので、3割負担の方で、費用は月に1回の診察代と、CPAP装置のレンタル料5000円です。これが毎月かかる費用です。
手術
アデノイドや扁桃肥大により気道が塞がっている場合には、手術をして取りのぞく治療をします。
また口蓋垂(のどちんこ)の部分を切り取って、広くする手術をすることもあります。ただしこれは、いびきを和らげる効果はありますが、無呼吸を改善する効果は見られません。
歯科装具の使用
下あごを前に出すマウスピースをつけることで、気道を広げ、呼吸を楽にする効果があります。
いびきで悩んでいる患者や中度までの無呼吸に効果がある治療法です。CPAP療法と併用する場合もあります。費用は3割負担の場合で、1万5千円~3万円程度です。
また、あまり取り入れていない治療法ですが、舌がのどに落ち込まないようにする装置を装着する治療法もあります。
薬剤などの治療
鼻の通りが悪くて無呼吸やいびきが生じる患者の場合には、鼻づまりや鼻炎のための鼻スプレーを使用します。
また、市販の鼻腔を広げるテープを鼻に貼って眠る治療法を試して、改善されないようならば受診する人もいます。
軽度の患者には、呼吸を刺激するスプレーを使用する場合もあります。
また酸素療法は、CPAP療法と併用することが多く、心臓や呼吸器の疾患がある患者に使用します。費用は、酸素療法だけで月々8000円程度です。
最後に
お金がかからず自宅で実践できる治療法も色々ありますので、他の健康のためにもなる治療を今日から始めてみましょう。
減量や禁煙などはお金もかからず、生活習慣病や3大疾病の予防にもなりますので一石二鳥です。