
もしかしたら学習障害?LDの主な症状・特徴とは
頑張って勉強しているように見えるのに、一向に子供の成績が上がらない、一定の科目の成績が極端に低いなど、もしかして自分の子供は何か障害があるのではないか、と心配することもあるでしょう。
学習障害は、知的障害と混同されることも多いですが、根本的に違うものですので、正しい症状と特徴を把握して、対処していくことが必要です。
LDの主な症状と特徴
本を読んでしっかりと理解はできているのに、思うように書くことができないという場合もあります。勉強は平均してできるのに、話すことだけ極端に劣っているなど、LDには様々な症状と特徴があります。
コミュニケーション能力には何の問題もなく、友達も多く楽しそうに遊んでいるのに、読み書きや計算が極端に苦手だという子供もいます。
計算では、短期記憶に問題があることも考えられるので、繰り上がりや繰り下がりの計算ができないこともあります。
これは文章問題でも同じで、複数のことを同時に考えられないという特徴もあります。必ずしも同じ症状ではありませんが、主な症状や特徴と一致する場合には、LDである可能性が高いと言えるでしょう。
LDと間違われる病気
まず一番間違われやすいのが知的障害です。いわゆる知能遅れと呼ばれるもので、障害者の基本的な症状と言えます。
この場合、全般的な学習に対して障害がありますが、学習障害の場合には、得意な分野と不得意な分野の差が激しいという特徴があります。
不得意な分野に関してだけで見ると、知的障害と同じ特徴がみられるため、混同されることが多いのです。
学習障害と言われていた著名人
発明の父ともいえるエジソンは、母親に知的障害だと思われて病院へ連れていかれたこともあると言います。
物理学者のアインシュタインも失語症で、うまくしゃべることができず、暗記も苦手だったそうです。
童話作家のアンデルセンやミステリー作家のアガサクリスティーも、原稿などから推測して知的障害ではないかと言われています。
アメリカ合衆国の初代大統領であるジョージワシントンや35代のアメリカ合衆国の大統領であるジョンFケネディも、学習障害であったと言われています。
何かの能力に秀でた偉大な著名人の中にも、学習障害を抱えていた人はたくさんいます。
LDだからといって落ち込むのではなく、ゆっくりでも苦手分野を克服し、得意分野を伸ばしていくことに目を向けると、人生が有意義なものになっていくことでしょう。
それをサポートしてあげるのは、やはり親なのではないでしょうか。
最後に
歴史に名を残す著名人が学習障害だったとは驚きです。あえて苦手分野で有名になった人もいますし、得意分野だけを伸ばした人もいることでしょう。
「天使にラブソングを」のウーピーゴールドバーグも、失語症でありながら俳優になった一人です。
人並み以上の努力が必要とされることは容易に想像できますが、何事も諦めたらそこで終わってしまいます。
ハンディキャップに負けないで、人生を楽しんだ者が本当の勝者になれるのではないでしょうか。