
いわゆる注意欠如・多動性障害とされるADHDとは
ADHDと言われる注意欠如・多動性障害とはどのような人を指すのでしょうか。子供でも大人でも考えられますので、心当たりがあったら少し注意深く行動する癖をつけることが必要となります。
子育て中のママから見た子供に当てはまることもありますし、仕事で同じ失敗を繰り返してしまう大人にも当てはまります。では詳しくみていきましょう。
実行機能の発達に関係している
実行機能とは、目標に向かって自分の行動や感情をコントロールする能力のことです。
立ち止まって一旦考える、先のことを見通す、過去の経験に基づく判断、欲望を我慢して先延ばしにするという一連の行動をコントロールすることです。
つまり何が最終的な目的で、どうすればその目的を達成することができて、過去の失敗を繰り返さない方法を選び、今の欲望をコントロールすれば良いのです。
目先の欲望にとらわれて衝動的に行動してしまうと、目的を達成することができないばかりか、同じ失敗を繰り返してしまうことにもなります。
ADHDと言われる注意欠如・多動性障害の人は、この一連の行動をうまくコントロールすることができないのです。
注意欠如・多動性障害とされるADHDの特徴
ADHDの特徴は、大きく分けて3つ挙げられます。集中力が足りないなどの不注意、落ち着きがない多動性、思いついたことをすぐに行動に移す衝動性の3つです。
これをタイプ別に分けると、不注意が目立つ群、多動性衝動性が目立つ群、混合群に分けられます。
これは子供だけでなく、大人になっても残っていることがあり、片付けられないことや計画を立てて実行することができない人もいます。
忘れっぽくて、物を失くしやすかったり、集中力が続かずに気がそれやすいという特徴もあります。逆に、好きなことや興味のあることには集中し過ぎてしまい、話しかけられても気づかないこともあります。
また、同じことの繰り返しである漢字練習やコツコツと努力することが苦手で、すぐにあきらめてしまったり、音や声に敏感に反応し、視覚的な刺激に興味を示すことが多いのも特徴です。
大人にもあるADHD
例えば家事をしているときに、何か他のことに気を取られてしまい、やっていたことを中断して他のことを始めてしまうという行動をする人がいます。
その様な人は、また他に気を取られることがあると、次から次へと行動を変えて、何も片づいていないという現状があらわになることがあります。
計画を立てて行動することができないため段取りが悪く、長い時間をかけてやったのに、どれも終わっていないことが多いです。
また、じっとしていることや感情を抑えるなどの衝動を我慢できないため、人の話を聞いていなかったり、人を傷つける発言をする場合もあります。
金銭管理が苦手で、約束の時間に遅れることもしばしばあります。約束そのものを忘れてしまう場合もあります。仕事を最後まで終えることができないので、信頼を失うこともあるでしょう。
最後に
ADHDは、子供のうちは何とか切り抜けられたとしても、大人になっても残っていると、仕事をまともに片付けることができず、家事や子育てにも影響を及ぼす可能性が高いのです。
中には笑ってすまされないこともありますので、適切な治療をすることをおすすめします。テレビでたまにやっている「片付けられない主婦」などもその一つです。