
うつ?太る?ディナゲストの効果とその副作用
ディナゲストは、子宮にはたらきかけるお薬のことで、つらい月経痛を抑えるはたらきがあります。
しかし副作用も深刻なので、一概に良い薬とは断言できません。ではディナゲストとはどんなお薬なのでしょうか。また、副作用はどんな症状なのでしょうか。
デ
ィナゲストの効果
ディナゲストは、卵巣から分泌されるホルモンであるエストロゲンを抑制しますので、そもそも月経がなくなります。
それにより、子宮内膜症の症状を緩和する効果が期待できます。処方される人は、子宮内膜症による異常な月経痛に悩まされている人や子宮筋腫と子宮内膜症の治療薬として服用している人がほとんどでしょう。
子宮内膜症の治療といっても、月経がなくなることが考えられますので、妊娠を希望されている人には、もちろん服用はおすすめできません。
しかし服用が終了すれば、また妊娠が可能になりますので、安心して病気を治すことに専念してください。
ディナゲストは、女性ホルモンの分泌量を調整する働きがあり、子宮内膜細胞の増殖を抑える効果があります。
長期間服用すれば、子宮内膜症を改善する有効性が確認されています。
ディナゲストの副作用
副作用は大きく3つあるとされています。しかも、あまり看過できないような副作用です。
うつ病
ディナゲストの副作用として、うつなどの精神不安定が挙げられます。
これは、女性ホルモンの分泌量を調整するお薬ですので、精神に影響を与えることは容易に想像することができます。
注意書きにも、うつ病になったことがある人は服用を控えるようにと書かれています。うつ症状の発生確率は5%くらいですが、うつ病にかかったことがない人でも、うつ病になってしまうという危険性があります。
多くは服用から2ヶ月程度で、イライラや気分の落ち込みなどの症状が現れるようですが、服用をやめても症状が残る場合が多いのが難点です。
2008年から使用されている新しい薬のため、まだ原因がはっきりと解明されていないのです。
太る
多くの女性が感じているように、ディナゲストを服用すると太ることがわかっています。
ホルモン系の薬は、太るという副作用のあるものが多いのが特徴です。女性ホルモンの中の食欲を抑制するエストロゲンの分泌が減少してしまうので、知らず知らずのうちに食べ過ぎてしまうことが原因です。
意識的に食べ過ぎないように注意をすれば、それほど心配することはありません。
不正出血
ディナゲストの副作用として最も多く、最も深刻なのが不正出血です。通常の不正出血ならば、下着に少しつくくらいやトイレに行ったときに紙につく程度でしょう。
しかしディナゲストの副作用である不正出血は、生理と同じくらいの大量の出血の可能性があるため、注意が必要です。
驚くことはもちろんですが、あまりに大量の出血のため、貧血には気をつけましょう。命に関わることはありませんが、ひどい時には医師に相談すると良いでしょう。
服用を続けていくことで、少しずつ出血の量や出血する頻度が減っていくことが考えられます。
最後に
女性特有の症状や病気には、女性ホルモンが深く関わっていることが多いです。
そのため治すつもりでも、体に大きな異変が起きる可能性が高いので心配になります。薬で改善できるものは頼ることも良いですが、免疫力を高めて、自然治癒力を発揮するのが一番良い方法だと言えます。
そうすれば、副作用に悩まされる心配もなくなります。