
咳喘息の原因はストレスってほんと?
つらい咳に悩まされる咳喘息が、ストレスが原因で起こるってご存知でしたか?
ストレスと咳喘息は、直接的な関係が無いように思いますが、いったいどういう理由からそのように言われるのでしょうか。
咳喘息とストレスの関係について見ていきましょう。
咳喘息の種類
咳喘息にはアトピー型と非アトピー型があります。ダニやハウスダストなど、特定のアレルゲンが原因で起こるのがアトピー型喘息です。
アレルゲンが体内に侵入すると抗体ができて、それによって発作が起こります。
そしてタバコや香水、風邪や冷気、汚れた空気など、様々な刺激が引き金となって発作が起こるのが、非アトピー型喘息です。
この非アトピー型喘息を引き起こす誘因の中にストレスがあります。非アトピー型喘息にかかるのは、40~50代の人が最も多いと言われています。
ストレスが咳喘息の原因になる理由
ストレスは精神的な症状と思っている人も多いでしょうが、ストレスの影響は全身に現れます。
人はストレスを感じると、自律神経が乱れ、ホルモンバランスも崩れてしまいます。これらは体の機能を正常に保つための役割を担っていますので、それが狂うことで、体調にも変化が現れます。
簡単に言うと、全ての病気に対抗するための免疫力が低下して、風邪などのウイルスや花粉などのアレルギーに対する抵抗力がなくなるのです。風邪も花粉も咳喘息の直接的な原因のひとつです。
また、ストレスそのものが直接的に咳喘息の発作を引き起こす原因にもなります。ストレスを感じると、ヒスタミンなどの化学物質が分泌して、副交感神経が優位になります。
この現象が気道を狭くして、呼吸困難を引き起こすのです。
さらには、ストレスによって抗体が増えて、アレルギー反応が起こりやすくなるということです。
つまりストレスは、非アトピー型喘息だけでなく、アトピー型喘息の原因にもなり得るということです。
ストレスの緩和方法
ストレスはあらゆる病気の原因になり得ますので、無いに越したことはありません。とはいえ現代社会では、ストレスがゼロになる生活を送ることは不可能です。
そのため、少しでもストレスを緩和して、病気を引き起こさない健やかな生活を送りたいものです。
休息を取る
休息を取ることは、睡眠などで体を休ませるということです。眠っている間に体のあらゆる損傷が修復をしていきますので、免疫力を高め、咳喘息の原因となる症状を緩和することができます。
もちろん休息を取ることで、ストレスや疲れを解消することができます。
栄養バランスの良い食生活
食べた物によって、私たちの体は作られています。偏った食生活や暴飲暴食は、体にストレスを溜めこむ要因になります。
バランスのとれた食生活を心がけ、添加物などの体にストレスを与える食品を控えるようにしましょう。
適度な運動
運動が嫌いな場合にはストレスになることもあるかもしれませんが、散歩くらいならそれ程苦痛ではないはずです。
適度な運動をすることで血行が良くなり、老廃物を排出することができます。体の中がきれいになると、心身ともに元気になり、ストレスも緩和されます。
最後に
趣味や好きなことをする時間を確保することで、ストレスを緩和することができますし、好きなことをしているとセロトニンが分泌されて、免疫力もアップします。
心を元気にするということは、体も元気にするということです。まさに心と体はつながっていますので、ストレスを甘く見てはいけません。