
金属アレルギーの症状とその治療方法
金属アレルギーは、一度発症してしまうと体質を改善することは不可能に近いと言われています。
しかし治療方法があるとすれば、ぜひ知りたいところです。ここでは、金属アレルギーの具体的な症状とその治療方法をご紹介いたします。
金属アレルギーの症状
金属アレルギーは、大きく分けて2種類あります。局所性金属アレルギーと、全身性金属アレルギーです。
局所性金属アレルギーは、接触皮膚炎とも呼ばれ、主に金属が直接皮膚に触れた部分がかぶれたり、発疹ができたり、かゆみが生じます。
全身性金属アレルギーは、体内に侵入したアレルゲンが、様々な場所に発疹やじんましんなどの症状を発症させます。
アクセサリーとの関連性が見つからないことから、他の病気と勘違いされることも多く、改善することが難しいです。
汗をかきやすい手のひらや足の裏に水泡ができ、肌荒れや水虫と勘違いされることも多いです。皮膚科医ですら、病名を特定することが困難です。
紅斑ができ、皮膚の広範囲が赤くなる症状が現れる場合もあるので、乾癬と勘違いすることも多いです。
痒疹が腹部や背中、お腹などにできる場合があります。痒み用のステロイドをつけても改善されない場合には、金属アレルギーを疑った方が良いでしょう。
じんましんを繰り返すこともありますが、あまりに考えられる病気が多い為、結論には達しないでしょう。
金属アレルギーの治療方法
ステロイドを処方
もし金属アレルギーを発症して、かぶれてしまったら、すぐに取り外し、皮膚科を受診することをおすすめします。
治療方法としては、ステロイドを処方される場合が多く、薬を塗れば、1~2週間で症状は治まります。
しかし根本的な治療にはなっていない為、金属アレルギーが治ったわけではありません。
原因となる金属を除去する
歯科でのむし歯治療などに使用する詰め物が、金属アレルギーの原因金属であることもあります。
その場合には、削って外す必要があります。しかしどの歯の金属がアレルゲンなのかを判別する為には、金属アレルギー外来がある大学病院などでしか判別することができません。
特殊な蛍光X線分析装置を使用して、金属アレルギーの原因となる金属を検査します。アレルゲンとなる金属を特定できたら、それを取りのぞき、代わりに別の詰め物をして経過観察をします。
しかし大きな問題としては、保険適用外のため自費治療となり、高額な治療費が必要となります。
金属アレルギーの完治
金属アレルギーの原因となるアレルゲンを除去しても、金属アレルギーそのものが治るわけではありません。
あくまでも原因となる金属を体に触れないようにすることで、症状を発症させないようにすることしかできません。
そのため、発症する前に予防することが非常に大切であると言えます。
最後に
金属アレルギーは、金属を体に触れないようにすれば改善することができるので、それほど深刻に考えていない人もいるかもしれません。
しかし、重症化すると、いかなる金属に触れても症状が出てしまうことがありますので、早めに改善し、対策を取ることが必要です。