
膝がポキポキ、ピキピキ音が鳴るのは何が原因?
ふと、しゃがんだ時などにポキッと膝が鳴ることってありますよね。
その原因は、関節を曲げることにより関節液が気泡化して消える時に音が鳴るのです。これは加齢によるものや一時的な要因によって起こることがほとんどです。
自然に音がしなくなり、痛みを伴わない場合には、特に気にする必要はありません。しかし痛みを伴う場合には、危険な要素が隠れています。詳しく見ていきましょう。
音の種類別の症状や病気
ゴリゴリ音
膝を動かすたびにゴリゴリと音がして、痛みを伴う場合には、膝蓋軟骨軟化症が疑われます。お皿に違和感を感じることもあります。
ブチっという断裂音
スポーツをしている最中に膝がガクっとして、ずれた感じがした時にブチっという断裂音がしたら、前十字靱帯断裂の可能性が高いです。
このように、音の種類によって疑われる病気が違いますので、変な音がした時や痛みを伴う場合には、整形外科で検査をするようにしましょう。
あまり放置してしまうと、病状が悪化して治りにくくなる危険性がありますので、なるべく早めに受診することをおすすめします。
動作別の音が鳴る原因
スクワットをする時に音が鳴る
スクワットをする時に、膝を曲げるとポキポキと音が鳴り、痛みを伴う場合には、変形性膝関節症の初期症状が疑われます。なるべく早く病院で検査することをおすすめします。
階段を下りる時に音が鳴る
階段を下りる時に膝に痛みを生じる場合には、変形性膝関節症が進行している可能性があります。
階段の上り下りと立ち上がる時に音が鳴る
階段の昇降時に、瞬間的な痛みを感じる場合があります。立ちあがる時などにも、ミシミシというきしむような音がする場合があります。
この場合に疑われる病気は、両膝蓋軟骨軟化です。早めに受診しましょう。
このように、膝関節を曲げる動作をする時に音が鳴る場合には、老化や運動不足が関係している場合がほとんどです。
痛みを伴わない場合には、特に問題はありませんが、痛みを伴う場合には、変形性膝関節症である可能性が高いので、悪化する前に整形外科などで検査して、早めに治療を行いましょう。
治療方法は主に2種類で、保存療法と外科的療法です。この他にも、日常生活で様々な改善をすることで、症状を緩和することができます。
膝の音を改善する方法
膝の音が鳴る場合、痛みがないのであれば今のところ問題はありませんが、少なくとも将来的には支障をきたす可能性があります。それを改善する方法や予防方法をご紹介します。
サポーターをする
膝に過度の負担がかからないように、膝サポーターをすると良いでしょう。一番手軽にできますので、痛みを伴う場合にはとても有効です。
筋肉を鍛える
膝関節の動きは、筋肉によって支えられています。特に太ももの筋肉を鍛えることで、膝関節への負担がかかりにくくなります。
膝関節の軟骨についても、適度に動かして可動域を維持することが、将来的な膝の痛みを予防することに繋がります。
冷やさない
膝関節は、常に冷やさない様にしておくことが大切です。冷えると痛みが出てくる場合もあります。
お風呂に浸かって温まったり、夏でも冬でもひざ掛けなどをして、冷やさないように心がけましょう。血行を保つことで、痛みの原因を排出することができます。
最後に
いかがでしたか?膝がポキポキと鳴ると、何だか年齢を感じて恥ずかしくなりますが、実際に年齢によるものだったのですね。
痛みを感じたら悪化する前に受診をして、痛みがないうちは予防することを心がけましょう。その少しの努力が、将来的に大きな差を生み出すことでしょう。