子宮筋腫はエッチのやりすぎが原因という噂のホントのところ
- 2015/7/16
- 女性特有の病気, 子宮, 特徴, 部位
- SEXのやりすぎが原因, 性行為のやりすぎが原因

子宮筋腫はSEXのやりすぎが原因という噂のホントのところ
子宮筋腫は性行為のやりすぎが原因っていう噂を耳にしたことはありませんか?
実際、自分が子宮筋腫になって、そのように噂をされていたら嫌ですよね。そもそも、性行為のし過ぎで子宮筋腫になるのは本当なのでしょうか?
今回は、子宮筋腫と性行為の関係について調べてみました。
■子宮筋腫はやりすぎが原因?
結論から言うと、子宮筋腫と性行為に医学的因果関係はないようです。というのも、性行為は膣で行うものなので、子宮筋腫との関係性は薄いようです。
そもそも、子宮筋腫自体、発生にはエストロゲンと呼ばれるホルモンが関係しているといわれていますが、原因は未だ解明されていないのです。
一方、性行為で発症する可能性がある疾患と言えば、ご存じの方も多いかと思いますが、子宮頸がんです。
子宮頸がんは、子宮頚部に発生した悪性腫瘍で、HPV(ヒトパピローマウイルス)と呼ばれるウイルスに感染することで起こります。
HPVには女性だけでなく男性にも感染しますし、性交渉を行った年齢が低いほど、性交渉を行った相手が多ければ多いほど、ウイルスに遭遇する確率が高くなるため感染するリスクが高くなります。
そのため、多産婦に多く若年者がなりやすい病気とされています。
■こんな場合は注意
性行時や性行後に痛みを感じるようであれば、子宮筋腫の可能性があります。他にも出血がある場合は、子宮筋腫のコブに触れているのかもしれません。
パートナーが、性行時に何かおかしい、何か触れていると感じる場合もあるようです。
いずれにせよ、性行時に今まで見られなかった症状が出てきたり、何か変だなと感じるようであれば、早急に婦人科を受診して検査をした方がよいでしょう。
痛みや出血がある場合、子宮筋腫がある程度大きくなっている可能性もありますし、子宮筋腫の成長スピードには個人差があるので、放っておくとますます大きくなる可能性があります。
性行時以外にも、普段の月経時に出血が長引いたり、経血の量が多かったり、痛みが薬を使わなければならないほど強くなってくるようであれば、子宮筋腫や、月経困難症などの他の婦人科疾患に罹患して可能性もあります。
最後に
子宮筋腫と性交渉の因果関係には何のエビデンスもありません。子宮筋腫の罹患率が高いが故に、関連付けられてしまっている可能性もありますし、子宮頚がんや他の疾患と混在して考えられてしまっているのかもしれません。
もし、性行為のやりすぎで子宮筋腫になったのではないかといわれるようであれば、関係性に何の根拠もないこと、子宮筋腫になる原因は未だはっきりと解明されていないということを説明しましょう。
また、子宮頸がんなどの他の疾患も性行為によって罹患する可能性がありますが、年齢や経験人数はあくまでリスクファクターです。
子宮頸がんになっているからきっと頻繁に性交渉を行っているんだ、というような決めつけた考えはやめましょう。
子宮筋腫はとても罹患率の高い疾患で、子宮を持っている成人女性は罹患する可能性が大いにあるのです。
日常生活や月経時に普段と違うと感じたり、性生活で何か異変を感じるようであれば、早めに病院を受診して検査を行うようにしましょう。