
子宮筋腫に効くオススメの漢方5選
子宮筋腫を何とか温存して漢方で治療できないかと考える方も多いことでしょう。
できることなら体に負担のかかる手術は避けたいですし、子宮も残したいという思いが、女性なら誰にでもあります。
もっとも効果があった例では、子宮筋腫が小さくなったという人もいるほどです。
漢方はゆるやかに効果を発揮しますので、どれ位飲めば100%効くとは言い切れませんが、症状の進行を遅らせたり、筋腫が大きく成長するのを抑えてくれます。
子宮筋腫に効くオススメの漢方5選
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
漢方で言う子宮筋腫は、血流が停滞した結果であるという考え方があるので、いわゆる「お血」と考えます。
お血には塊を溶かし、血流を改善する薬を用いますが、この漢方は、下半身の血流を回復させるはたらきに優れているため、お血を改善します。
のぼせやイライラなどの更年期障害にも効果があり、子宮筋腫の症状である不正出血なども改善してくれます。
不妊治療のために飲んでいたら、子宮筋腫が改善されて、妊娠しやすくなったという報告もあります。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
この漢方薬は、主に婦人科系の病気全般に効果があります。月経不順、月経困難症などに良く用いられますが、便秘や神経症状なども緩和してくれます。
健康に関心の強い欧米でも商品化されるなど、世界的に注目されている漢方薬です。
この漢方の特徴としては還元作用があるため、活性酸素を除去して、ガン予防などにも効果があると言われています。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
この漢方は、多くの病気や症状を改善してくれますが、子宮筋腫にも効果があります。血行を良くして、体を温める働きがあるので、ホルモンバランスを整えて、筋腫に働きかけます。
子宮筋腫があると、月経過多という経血量が非常に増えて、貧血を起こす場合がありますが、この漢方は貧血も改善してくれます。
桂枝茯苓丸と四物湯(しもつとう)
四物湯は、主に月経不順や冷え性の改善に用いられて、更年期障害や貧血にも効果があります。
四物湯とは、当帰、川芎、芍薬、地黄の4つの生薬のことです。これらは血を増やすことで血流を改善させて、貧血を治します。胃腸虚弱や食欲不振の人への服用には注意が必要です。
これに桂枝茯苓丸を合わせることで、体内の血行や特に子宮の血流も改善されて、子宮筋腫の改善に働きかけることができます。
大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)
月経異常、月経困難症、子宮内膜症、子宮筋腫などに効果があります。比較的体力があって、下腹部痛がある人には効き目があります。
消化器官に働きかけるので、下痢や食欲不振になるかもしれませんので、注意が必要です。子宮筋腫を持っている人にありがちな便秘の改善にも効果があります。
最後に
早急に子宮筋腫の手術をするように医師に言われていない限り、まずは漢方薬で改善を試みてはいかがでしょうか。
体の器官は全部そろっている方が、全体のバランスが良くなりますので、できることなら手術を施したり、切除したりしない方が良いというのが東洋医学である漢方の考え方です。
どうしても改善しなければいけない不調は西洋医学に頼るしかありませんが、体質を改善して、自然治癒力を全開にすることは、体質改善につながります。