
子宮筋腫とは?手術費用や入院期間をまとめました
子宮筋腫の検査を受けにきたわけでもないのに、いきなり医師から子宮筋腫がありますね、と言われたらドキっとしますよね。
何だか深刻な病気なのではないかと不安に思うことでしょう。知らないということが一番不安なので、しっかりと子宮筋腫とはどんな病気なのかを知っておくことが大切です。
なぜなら、40代以上の女性の4人に1人が持っていると言われているポピュラーな病気だからです。20歳以上の女性なら、誰でもなる可能性がある病気なのです。
子宮筋腫とは
子宮内膜にできる良性の腫瘍のことです。大きさは様々で、3センチ~10センチまで複数できている場合が多いのが特徴です。
通常は7センチまでは正常の範囲内であると言われていますが、筋腫ができている場所によっては様々な危険性があるため、5センチくらいでも手術で取りのぞくことが必要になる場合があります。
症状としては、性交時に痛みを感じたり、出血をすることがあります。また生理の出血量が多くなり、薬が効かないほどの生理痛に悩まされ、10日くらいだらだらと出血が続くことがあります。また、レバー状の血の塊りが出ることがあります。
子宮筋腫ができたことによる危険性は、妊娠しにくくなる可能性が高いことです。子宮内膜に筋腫ができていますので、受精卵が着床しにくくなるということが考えられます。また、妊娠できたとしても、流産の危険性があるということです。
これは筋腫ができている場所と大きさが非常に重要になります。
手術が必要な目安
前述のように、7センチ以上とくに、10センチ以上の大きさになったら、場所に関係なく取り除いた方が良いかもしれません。
また、できている場所が妊娠に支障をきたす場合には、小さくても取りのぞくことを医師からすすめられることでしょう。
体質が改善されない場合、生理が続く限り、子宮筋腫は成長し続けますので、定期健診で大きくなってきているようなら、早めに取り除いた方が良いかもしれません。
子宮筋腫の手術費用と入院期間の目安
子宮全摘術
妊娠はできなくなりますが、再発の可能性や子宮がんの心配がなくなります。生理がなくなり、避妊の必要もありません。卵巣を残せば、閉経と同じ症状は起こりません。
開腹・・・手術費用は20~25万円で、入院期間は7~14日間です。
膣式・・・20万円で、5~8日間です。
腹腔鏡・・・20~25万円で、5~8日間です。
筋腫核出術
筋腫のみを取りのぞき子宮は残すので、妊娠の可能性はありますが、再発の可能性もあります。術中の出血量は、全摘よりも多く危険なこともあります。
開腹・・・手術費用は15~20万円で、入院日数は7~10日間です。
腹腔鏡・・・20万円で、5~8日間です。
子宮鏡・・・8~10万円で、5~7日間です。
非観血的手術
子宮も筋腫も取らずに、切ることもない新しい手術のため、保険適用外で高額な自費診療になります。原則として妊娠を望まない人が条件です。
傷がなく、痛みもほとんどないのですが、効果が不確実で再発の可能性もあります。新しい手術なので、まだ治療実績が少ないのが現状です。
子宮動脈塞栓(UAE)・・・手術費用は40~60万円で、入院日数は3~4日間です。
集束超音波(FUS)・・・55~85万円で、入院せず日帰りが可能です。
最後に
それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分の希望を良く吟味した上で、慎重に検討する必要があります。ご主人や家族と相談して決めるのも良いでしょう。