
生理痛がひどい!こんな時に疑うべき4つの病気
生理痛は誰にでも起こる症状だから、と思っていても、あまりにもひどい生理痛の場合には病気を疑った方が良いかもしれません。
そんな時に考えられる婦人科系の病気とは、いったいどんな病気なのでしょうか。
どのような生理痛だと病気を疑うべき?
まずは正常な生理かどうかチェックしてみましょう。
- 経血量が多すぎる、もしくは少なすぎる
- 生理期間が長い、もしくは短い
- 生理周期が不順である
- レバーのような血の塊が出る
- 出血がだらだらと続く
- 今までよりも生理痛がひどくなった
この中で1つでも当てはまる項目があれば、婦人科を受診する方が無難でしょう。1つ位なら問題ないかもしれませんが、早めに対処することが大切です。
では生理痛で疑われる病気を紹介します。
子宮内膜症
子宮の内側を覆う内膜が、子宮以外の場所にできてしまう病気です。
そのことにより、生理の原理である子宮内膜がはがれ落ちるときに、他の組織と癒着してはがれにくくなることで痛みを生じます。20~40代に起こりやすいです。
子宮内であれば、生理のたびにはがれて血液と共に排出されますが、子宮以外に内膜ができていると排出する場所がないため、血腫となり炎症を起こします。
早めに治療しないと不妊症になったり、ガンが発生する場合もあります。
子宮筋腫
子宮にできる良性の腫瘍のことです。腫瘍というと怖く思うかもしれませんが、40代の4人に1人は子宮筋腫を持っていると言われています。
それほど大きくなければ命に関わるような危険性はありませんが、筋腫がある位置によっては流産や不妊の原因になる場合があります。婦人科で相談をして、筋腫の除去手術をするか決めると良いでしょう。
子宮筋腫が疑われる生理の症状は、生理が10日位に長引くことや、経血量が多い、下腹部に圧迫感がある時は、一度婦人科を受診する方が安心でしょう。
子宮腺筋症
子宮内膜症と似ていますが、子宮の筋肉内に子宮内膜と似た組織ができてしまう病気です。生理の症状としては、経血量が増えて生理が長引くことが考えられます。
また寝込むほどの生理痛に悩まされている場合には、機能性月経困難症という病気の可能性もあります。吐き気やむくみが起きたり、ホルモンバランスの乱れによって、自律神経が乱れることもあります。
卵巣嚢腫
卵巣は沈黙の臓器と言われていて、わかりやすい症状が現れないことが多いのが特徴です。
そのため1年に1度は、定期的に婦人科で健診などを行うと安心です。卵巣嚢腫は卵巣が腫れる病気で、激しい腹痛を伴ったり、放置すると不妊症になる恐れもあります。
この病気が疑われる生理の症状としては、生理以外の時に下腹部や腰に痛みがあることや、経血量が多くなったり、生理痛がひどくなったりしたら疑った方が良いでしょう。
下腹部にしこりがあったり、食べても太らない場合も心配です。
最後に
生理痛は人それぞれ程度の差があるので、どれ位ひどいと病気の疑いがあるのか判断するのが難しいことでしょう。
20~30代の女性なら特に気になる症状がなくても、将来の妊娠のために、定期的に婦人科検診をすることをおすすめします。
女性の体はデリケートですので、ストレスを溜めずに、なるべくリラックスした生活を心がけるようにしましょう。