
ひどい腰痛を伴う生理痛の特徴と治し方
普段は腰痛を感じない人でも、生理になるとひどい腰痛に悩まされる人がいます。中には、ひどい腰痛のため、仕事や学校を休みたいと思うほどの人もいます。
なぜ生理の時にだけひどい腰痛になるのでしょうか。また、その効果的な治し方はあるのでしょうか。
ひどい腰痛を伴う生理痛の特徴
ほとんどの場合、痛み止めを飲んでもすっきりせず、腰にずっしりとした重さと痛みを感じます。家事はもちろん、立ったり座ったりの動作もつらい場合があり、日常生活に支障をきたすほどです。
また、生理前からひどい腰痛を感じる場合もあります。このどちらも生理の時に分泌される、あるホルモンが原因であると考えられています。
ひどい腰痛を伴う生理痛の原因
生理が近づいてくると、経血を排出しやすくするために、リラキシンという卵巣ホルモンが分泌されます。
このリラキシンは、関節を緩める働きをするため、骨盤を開きやすくしてくれます。骨盤が開くことで、経血が排出しやすくなるのです。
このホルモン分泌によって、ホルモンバランスが急激に変化し、ひどい腰痛が起こると考えられています。
また、骨盤が開くことで歪みが生じ、さらに子宮に血液が集まることで全身の血行不良が起こります。そうすると腰に負担がかかり、腰痛の原因になるのです。
そしてもう一つの原因は、生理痛の原因であるプロスタグランジンの過剰分泌によるものです。プロスタグランジンは、様々な生理痛を引き起こします。
ひどい腰痛を伴う生理痛の治し方
もともと骨盤に歪みがあると、生理時に腰痛を引き起こしやすいと言われています。また、血行不良による冷えなども、腰痛の原因となります。これらの原因を取りのぞくことが、腰痛を治す事につながります。
骨盤の歪みを治す
長時間同じ姿勢でいたり、歩き方が悪かったりすると、骨盤の歪みが生じます。また血行も悪くなります。
姿勢を正してまっすぐ歩くことで、骨盤周辺の筋肉を強化することができますので、歪みを改善、予防することができます。
また、同じ体勢が続く場合には、定期的にストレッチをしたり、お風呂上がりにストレッチをするのも良いでしょう。
ホルモンバランスを整える
不規則な生活や食生活を改善して、ホルモンバランスを安定させることが大切です。喫煙や飲酒をなるべく控えて、睡眠を充分に取ることも必要です。
ストレスをため過ぎずに、上手に解消しながらリラックスした生活を送れるように努力しましょう。
体を温めて血行を良くする
オフィスでの仕事中は、エアコンなどで体が冷え過ぎるのを避ける工夫も必要です。また、お風呂でゆっくりと体を温めてからストレッチをすると、血行が良くなります。
カフェイン、糖分、塩分も体を冷やす原因になりますので、コーヒー、ジュース、お菓子なども控えるようにしましょう。
腰をサポートする
コルセットやテーピングで、腰を固定して支えてあげることで、腰痛を緩和することができます。骨盤の歪みを矯正するのにも効果がありますし、下腹部のうっ血を改善する効果もあります。
コルセットなどで支えると、腰の筋肉をサポートして、痛みを抑えることができます。
最後に
生理によるひどい腰痛は、放っておくと更なる骨盤の歪みを引き起こしますので、あなどってはいけません。
生理中だけの痛みだと思っても、年々悪化することも考えられます。年々筋力も衰えていきますので、痛みに対処することが困難になります。
そうならない為に、しっかりと早めに改善しておくようにしましょう。