
子宮筋腫で腰痛がひどい時、痛みを和らげる方法
子宮筋腫の症状の一つに腰痛があります。たかが腰痛、されど腰痛。本当に辛いし、苦しいですよね。
今回は、腰痛が起こる原因も交えて、腰痛がひどい時に痛みを和らげる方法をご紹介します。
なんで腰痛がおこるの?
子宮筋腫でどうして腰痛がおこるの?とおもったあなた。腰と子宮は別の部分でしょ?と思いますよね。なぜ腰痛がおこるのか、それは子宮筋腫が神経を圧迫するからです。
子宮筋腫の発生する場所は子宮内で3パターンありますが、腰痛を起こしやすいのは筋層内筋腫と漿膜下筋腫です。
筋層内筋腫は筋肉と筋肉の間で成長した筋腫、漿膜下筋腫は子宮の外側の膜の部分で成長した筋腫を言います。
これがどんどん大きくなり、「腰仙骨神経叢」と呼ばれる神経を圧迫することで腰痛が起こるのです。腰仙骨神経叢とは、骨盤と脚の方に伸びる神経の集まりをいいます。
これが障害される他の疾患では椎間板ヘルニアもあり、腰痛を椎間板ヘルニアなどの他の疾患の影響と思ってしまうことも少なくないようです。
また、腰痛が出るという事は、神経を圧迫するほど子宮筋腫がかなり大きくなっていることを表しているのです。
神経が圧迫されたらどうなるの?
先ほど説明した、「腰仙骨神経叢」、これが障害されることで腰や脚に痛みや痺れがおこりやすくなります。
他にも、大きくなった筋腫によって神経や血管が圧迫されることで、血液の循環が悪くなって脚がむくんだりします。
どうしたら腰痛が改善するの?
子宮筋腫の治療を進めていけば、腰痛は改善します。根本の子宮筋腫をとってしまえば、神経の圧迫がなくなって症状は落ち着いてきます。
しかし、手術を待っている間など、腰痛をどうにかしたいですよね。そんな時にお勧めの対症療法をご紹介します。
①医師に鎮痛剤を処方してもらう
痛みが我慢できないようであれば、医師に相談して痛みどめの薬を処方してもらいましょう。筋腫があることで、疼痛の根本的な解決とはなりませんが少しは症状が落ち着くこともあるようです。
②痛い部分を温める
子宮筋腫の圧迫により、血液の循環が悪いことで症状が出ている可能性もあります。子宮の周囲の下腹部や腰のあたりを温めることで血行が改善して腰痛が緩和する可能性があります。
③骨盤のゆがみを改善する
子宮筋腫を持ているひとの多くは、骨盤がゆがんでいることも多いそうです。骨盤がゆがむことで血行不良も起こりやすいため、ヨガやストレッチを行うことで骨盤のゆがみや血行不良も改善し、腰痛が緩和することもあるようです。
最後に
いかがでしたか?子宮筋腫の症状は、他の腰痛を引き起こす疾患同様に神経や血管の圧迫から引き起こされています。腰痛緩和の一番確実な方法としては、子宮筋腫に対しての手術や薬物療法を行うことです。
治療に際して何か不安なことがあれば、医師に相談してみましょう。
また、温罨法で患部を温めたり、ストレッチをしたりというような対症療法は、個人差があります。様々な方法を試して、自分に合った腰痛緩和方法を見つけてくださいね。