
子宮筋腫に効くオススメの漢方6選
子宮筋腫は成人女性の罹患率が高い疾患で、治療法も様々です。ここでは、身近に手に入る漢方を交えて説明していきたいと思います。
子宮筋腫って?
成熟女性の4~5人に1人が罹患するといわれています。腫瘤の大きさにもよりますが、手術や薬物治療、数か月ごとの経過観察が治療法となります。
漢方ってなに?
漢方とは、中国で発達して日本に伝えられてきた中国医学の一種です。植物を中心に、鉱物、動物を2種類以上組み合わせて作られます。
自覚症状を重視して、体の不調を正しく整えられるように作られますが、人によって疾患が同じであっても、年齢や症状、体型などが異なってくるため、その人そのひとに合わせて配合されます。
漢方は急性の症状には不向きですが、慢性的な症状に対しては効果を発揮します。また、病院で病気の診断がされなくても、何だか調子が悪いというような体調不良のときにも、適しています。
子宮筋腫に効く漢方ってあるの??
子宮筋腫と診断されたとき、筋腫が徐々に大きくならないか、体がしんどくなってこないか、などさまざまな不安がありますよね。
手術が不要で経過観察になるなどの慢性的な状態に、漢方は最適です。子宮筋腫で漢方薬は、女性の下半身の血流改善を目的として使用されます。
漢方では、血流の滞りによって腫瘍が生まれると考えられているようです。血流の滞りによって生まれる物質を「お血(おけつ)」と呼び、お血によって血液の流れが悪くなることで月経不順などの症状が起きます。
お血の流れが悪くなる原因は、人によって異なりますが、漢方医学では血流の改善を目的として、漢方を組み合わせます。
では、以下に子宮筋腫に効果のあると考えられている漢方を紹介します。
①桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
桂枝茯苓丸は、桂皮(けいひ)、茯苓(ぶくりょう)、牡丹皮(ぼたんぴ)、桃仁(とうにん)、芍薬(しゃくやく)といった5種類の生薬が組み合わされています。
これにより、体のうっ血の緩和や、消炎作用などの効果がみられます。
②加味逍遥酸(かみしょうようさん)
加味逍遥酸は、柴胡(さいこ)、芍薬、蒼朮(そうじゅつ)や牡丹皮など10種類を組み合わせています。
血流をよくするもの、上半身の熱を冷ますものなどの生薬が組み合わされています。
③大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)
大黄(だいおう)、牡丹皮、桃仁、冬瓜子(とうがし)、芒硝(ぼうしょう)といった5種類の生薬を組み合わせています。
血液の流れをよくするほか、便通を改善する効果もあります。
④桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
大黄、芒硝、桃仁、桂皮、甘草(かんぞう)の5種類の生薬を組み合わせています。血流の改善をするほか、イライラや不安を落ち着かせる効果もあります。
⑤当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰(とうき)、川きゅう(せんきゅう)、芍薬、蒼朮など6種類の生薬が組み合わされています。血液の流れをよくして、貧血症状を改善します。
⑥キュウ帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
当帰、川きゅう、芍薬、地黄(じおう)などの7種類の生薬を組み合わせています。出血を抑えて、貧血の症状を改善します。下部の出血時に適しています。
最後に
漢方は根治を目的として使用することは、難しいですが、症状緩和や筋腫の成長を抑制する効果もあります。
副作用が全くない、というわけにはいきませんが、自分に合った漢方薬を見つけて少しでも苦痛を取り除けるようにしていきたいですね。
漢方を使用したいと考えている場合は、漢方薬局に行くなどして自分の症状を説明し、自分に合った漢方を紹介してもらいましょう。