
子宮筋腫とは?手術費用や入院期間をまとめました
子宮筋腫。誰もが聞いたことがある病気ではないでしょうか。実は、婦人科疾患で最も多い病気なのです。
聞いたことあるけどよくわからないという人も多いはず。手術や入院についても、これを機会に一緒に知っていきましょう。
子宮筋腫ってどんな病気??
子宮の筋肉層にできる良性の腫瘍のことを子宮筋腫と呼びます。これが悪性化するとガンになりますが、悪性化することは稀です。
筋腫とよばれるこぶが大きくなるのには、エストロゲンと呼ばれるホルモンが関与していると考えられています。
婦人科疾患の中で最も多い疾患で、成熟女性の約4~5人に1人の割合で発生します。
子宮筋腫の手術って何をするの?
子宮筋腫の手術は、大きく分けて子宮全摘術と筋腫核出術の2種類あります。
単純子宮摘出術は、筋腫のできている子宮そのものをすべて取り除き、筋腫核出術は、筋腫だけを取り除いて子宮を温存する手術です。
妊娠を望んでいたり、子宮を全摘することに対して抵抗があったりする場合などは筋腫核出術を行います。
他にも、FUS(MRガイド下集束超音波療法)と呼ばれる、超音波を使用して筋腫を焼却する治療法や、UAE(子宮動脈塞栓術)と呼ばれる、カテーテルを使用し子宮筋腫の栄養血管を遮断して筋腫を壊死させる治療法もあります。
これらの新しい治療法を受ける原則として妊娠を望まないなどの条件が必要になります。
入院日数は?
入院日数は、病院の状況、術式や経過によっても変わってきます。また、可能な術式は、筋腫の発生部位によっても異なってきます。
子宮全摘術の場合、開腹手術だと7~14日程度、お腹を切らないで膣側から子宮をとりだす膣式手術だと5~8日程度、腹腔鏡での手術だと、5~8日程度の入院になります。
また、筋腫核出術の場合、開腹手術だと7~10日程度、腹腔鏡を使用した手術だと5~8日程度、子宮鏡を使用した手術だと1~3日程度の入院期間になります。
FUSの場合は日帰りで治療が可能です。UAEは3~4日程度の入院が必要となります。
入院費用は?
費用も、入院日数と同様に病院の状況や術式、経過によっても変わってきます。
子宮全摘術の場合、開腹手術だと20~25万円程度、膣式の手術だと20万円程度、腹腔鏡を使用した手術だと20~25万円程度かかります。
筋腫核出術の場合、開腹手術だと15~20万円程度、腹腔鏡を使用した手術だと20万円程度、子宮鏡を使用した手術だと8~10万円程度になります。
FUS、UAEともに、50~60万円程度の費用がかかります。FUSやUAEは基本的には全額自己負担となりますが、FUS一定の施設基準や医師の経験を条件に保険診療となることもあるようです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
ここまで述べたものはあくまで目安なので、治療を行う病院によっても入院日数や費用も異なります。
また、治療法や治療経過によっても費用や入院日数が伸びる可能性もあります。詳しいことは治療を行う病院に相談してみましょう。
また、子宮筋腫は必ずしも手術が必要とは限りませんが、成人女性がかかる可能性が高い病気なのであらかじめ調べておいても良いかもしれませんね。