
子宮筋腫の手術後でも妊娠するために医師に確認するべき4つのこと
成熟女性の4~5人に1人は、もつといわれている子宮筋腫。
子宮筋腫と診断されて、手術を勧められたときに、「あれ、子宮の手術って、その後の妊娠はできるの?」と疑問を持つ方も多いはず。
ここでは、子宮筋腫の手術を簡単に、そして手術後でも妊娠するために確認するべきことをご紹介します。
子宮筋腫の手術ってどんなものがあるの?
手術は、根治療法としての子宮全摘術、保存療法として筋腫核出術に分けられます。
また、筋腫核出術は、開腹する手術、開腹せずに経腟的に筋腫をとる手術、開腹をせずに、腹腔鏡や子宮鏡を使用した手術の4つに分けられます。
現在は、内視鏡の手術が主流となりつつあります。ここでは触れませんが、腹腔鏡手術と子宮鏡手術は適応が違います。
腹腔鏡と子宮鏡には以下のように術後の妊娠、分娩にも違いがみられます。
①腹腔鏡
お腹から子宮まで腹腔鏡を挿入して操作します。腹壁や子宮筋に傷をつけるため、周辺臓器との癒着や子宮破裂の危険性が出てきます。そのため、腹腔鏡手術の場合の妊娠・分娩は帝王切開を考慮します
②子宮鏡
腟から子宮鏡を挿入し、操作します。子宮筋を傷つけないため、子宮破裂の危険性はなく、自然な分娩が可能です。
子宮筋腫の手術後の妊娠の可能性は?
子宮筋腫の術後でも、子宮が残っていれば妊娠をすることはできます。
では、子宮筋腫の手術後に妊娠を考えている場合、どのようなことを医師に確認すればよいのでしょうか。
①定期てきに検診を受けて経過を確認する
子宮筋腫の手術後には必ず定期的に医師の診察を受けるようにして、術後の経過を確認するようにしましょう。
子宮筋腫は一度摘出した後も、再発する可能性があります。そのため、十分に医師の診察を受けるようにしましょう。
②受診すべき症状を確認する
どのような症状が出たら病院を受診するべきかを確認しましょう。体調がおかしいなと思ったり、痛みや出血などの症状が出た場合は、すぐに医師に相談するようにしましょう。
③運動可能な強度を確認する
術直後は激しい運動をしないようにして、疲れを感じたら休息をとるようにし、無理をしないようにしましょう。その後は、どの程度運動してよいか適宜医師に確認をするようにしましょう。
④いつから性交渉が可能なのか確認する
術後、すぐに子づくりはできません。傷が癒えていない状態で子宮が膨らむと、子宮破裂の可能性があるからです。
1か月~3か月で月経が復活し、多くの医師は経過を見ながら約半年で子づくりをしても大丈夫であると考えているようです。
医師によっては安全をとって、もっと長い時間経過を見る場合があるかもしれませんが、性交渉はいつから行うべきなのか確認するようにしましょう。
最後に
先ほど述べたように、子宮筋腫の手術後でも、妊娠をすることは可能です。
しかし、術後の経過によるところもあるため、上記以外にも、何か疑問があった際には、医師に相談するようにして、安心して術後の妊活を送れるようにしましょう。