
生理痛の原因とされる5つのこと
毎月やってくる憂うつな時間。女性として仕方ないと思いながらも、どうにかあの痛みから逃れられないかと願いますよね。
そのために、生理痛の原因を知っていれば、対処方法や予防方法が分かり、生理痛を和らげることができるかもしれません。生理痛の原因とされていることのうち5つをご紹介します。
痛みのもと-「プロスタグランジン」のせい
まず、生理のしくみの中に生理痛の大きな原因があります。生理は、子宮内の膜がはがれ落ちて生じるものですが、その時に「プロスタグラジン」という物質が発生します。
この物質が痛みのもとで、熱や腫れ、炎症を引き起こすのです。
じゃあ、そんな物質なくなれば良いのにと思われるかもしれません。でも、子宮の中の内膜をはがすのを働きかける物質なので、なくてはならないものなんです。
しかし、増えすぎると、頭痛や腰痛、吐き気といった症状が出てしまいます。
飲み物のせい
コーヒーにカフェインが多く含まれていることをご存知だと思います。実は、紅茶や緑茶にもカフェインが多く入っています。
そして、このカフェインを多く摂り過ぎると、血管が収縮し、血行が悪くなり、先ほど挙げた「プロスタグランジン」が多く作られてしまいます。それが、生理痛へとつながるわけです。
最近は、コーヒーや緑茶が体に良いと話題にもなっていますが、生理痛のひどい方は、適度に飲むのが良いかもしれませんね。
冷えのせい
冷え性だという女性の方は、非常に大勢いらっしゃいます。おしゃれのためなら、冷えても我慢という方や、やむを得ずエアコンがガンガン効いている中でお仕事しなければならない方も多いと思います。
この「冷え」が生理痛を悪化させる大きな原因になります。冷えると、血行が悪くなり、生理のとき血がうまく体の外へ出せなくなり、体の中に溜まってしまいます。
しかし、体はなんとか体外へ出そうとして力みます。そのために子宮が通常よりも収縮し、痛みのもと「プロスタグランジン」が多く分泌されます。
運動不足のせい
デスクワークだったり、家事や育児に忙しくて、体を動かしていないという方も多いかと思います。しかし、運動不足で筋力が低下すると、血流が悪くなり、冷えを起こします。
そうすると、先ほどの項目で述べたように冷えが痛みへとつながります。ですから、筋肉は生理痛を和らげるかどうかの大きな役割を果たすものでもあるんです。
分かっていはいても、そんな時間は取れないという方も、1日数分のちょっとしたストレッチや、歩いて買い物に行ってみるなど、少しの時間でも筋力を付けることができるよう心がけてみるのはいかがでしょうか。
ストレスのせい
ストレスを抱えると、ホルモンバランスが乱れたり、自律神経がバランスを崩し、血流が悪くなります。また、体温調節がうまくできなくなり、低体温になり、冷えてしまい、生理痛の悪化へとなります。
ストレス社会ですから、お仕事をされている方も、家事や育児に励んでおられる方も、まったくストレスのない生活はなかなか難しいですが、自分なりのちょっとしたストレス解消法を見つけて、毎月の嫌な痛みも、少し和らげられるといいですね。
まとめ
毎月の不快な痛みには、「プロスタグランジン」という物質が大きく関わっていて、その物質を増やしてしまう原因として、カフェインや冷え、筋力低下、ストレスなどがあることが分かりました。
少しでも、快適に生理期間を過ごせるように、生活習慣を少し見直してみませんか。