
生理痛の原因とされる4つのこと
女性にとって毎月悩まされる生理。だるいし、痛いし、つらいです。
本当に毎月憂鬱になって何もやる気が起きなくなっちゃいますよね。勉強だって、仕事だってやってられないし、しんどすぎて遅刻したり早退したりすることだってあるんです。
そんな生理がどうして起こるのか、なんでだるかったり痛かったりするのか・・・。
女性だけではなく、男性にも知っていただけると女性の気持ちになって対応できて、女性に喜ばれるかもしれません。
生理って何?
生理は、約1か月の間隔で起こります。数日で自然に止まる子宮の内側の膜からの周期的な出血を生理と呼び、これを医学的用語では月経と呼びます。
どうして生理がおきるの?
卵巣では、毎月排卵が起こります。排卵された卵が精子とくっついて受精卵となるのですが、子宮の内膜が厚くなりベッドを作ることによってその場所で受精卵は成長できるようになるのです。
しかし、卵が精子と結ばれなかったり、ベッドにくっついたりしないと、ベッドは必要なくなり、卵と一緒に剥がれ落ちます。これにより生理が起こるのです。
生理の時は何で痛くなるの?
生理痛は、受精卵のベッドである、子宮内膜が剥がれることにより起こります。生理の時には、お腹の痛みだけではなく、吐き気やだるさ、頭痛や疲れやすさも引き起こします。
では、なぜ生理痛が起こるのでしょうか?
生理痛の原因となる4つの痛み
一口に生理痛といっても下記のような原因がそれぞれあります。
①プロスタグランジンが過剰に出る
子宮内膜が剥がれることによって、「プロスタグランジン」と呼ばれる物質が作られます。その、プロスタグランジンの分泌量が多いことが生理痛を引き起こします。
プロスタグランジンにより、子宮の筋肉を過度に収縮させ、血流が低下することによって、下腹部痛や腹痛が引き起こされると考えられています。
また、子宮内膜が剥がれる際に生じるプロスタグランジンにより、お腹の痛みだけではなく、吐き気や頭痛が引き起こされたり、疲れやすくなったりすると考えられています。
②子宮の出口が狭い
若い女性や、子供を産んだことのない女性は子宮の出口が狭く、経血がスムーズに出にくいことから痛みを生じます。出産後に生理痛が弱くなったという人がいるのも、子宮の出口が広がり、経血が出やすくなるためです。
③冷え
体が冷えると、血液の循環が悪くなります。そうすると、プロスタグランジンの循環も悪くなるため、痛みが強くなります。
④ストレス
ホルモンや自律神経のバランスが崩れて、体温が低くなったり、血行が悪くなったりします。過剰なストレスにより、症状を悪化させてしまうのです。
最後に
生理痛は、現代女性の約80%が経験しているといわれています。しかし、生理痛は、子宮内膜症などの女性の疾患のサインでもあります。
また、まだ子宮内膜症になっていなくても、ひどい生理痛を放置すると、子宮内膜症になるリスクが約2.6倍になるということがわかっているようです。
生理の前や生理が始まったときに、腹痛や吐き気、頭痛などが強く出現するようであれば、一度病院に受診することをお勧めします。