
女性特有の腰痛の原因を知るには婦人科でいいの?
女性にとって月に1度は辛い期間があります。お腹が痛い、頭が痛い、腰が痛い。イライラしたり、全てが嫌になったりする魔の期間。
そう、月経です。女性であることを呪いたくのなるようなこの期間。どう乗り越えていますか?こういうものだから仕方ないと諦める。
どうしていいかわからないと頭を抱える。女性特有の腰の痛みは婦人科で解決できます。きちんと検査し、辛い痛みの原因を突き止めましょう。
女性特有の痛みの原因はひとくくりに月経困難症と呼ばれます。その中でさらに5つに分けられます。
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮内膜炎、機能性月経困難症です。この5つの病気と検査、治療方法について簡単に説明していきましょう。
治療法として手術や痛み止めが多いですが、漢方薬が使われる場合もあります。自分に合ったものを選んでもらいましょう。
子宮筋腫
腫瘍というとがんなどを想像しがちですが、子宮筋腫はよくある良性の腫瘍です。女性の約70%が持っています。
診断は内診または画像検査でわかります。
症状がないときは治療しません。治療は経口避妊薬,ホルモン療法,手術などがあります。
子宮内膜症
25〜44歳の女性のうち約10〜15%は子宮内膜症といわれています。子宮の内膜と似たものが子宮以外の所(膀胱など)にできた状態です。
正確には手術で実際に診てみないと分かりませんが、血液検査や症状で判断することが多いです。
治療は痛みどめから始めます。症状がひどい時は手術も行いますが、完全に治すには子宮や卵巣をとらなければいません。
子宮腺筋症
子宮内膜が子宮の筋肉の中にできることです。妊娠したことのある方に多いと言われています。子宮が全体的に大きくなり、月経量も増えます。
内診でもわかりますが、MRI検査でも発見できます。
治療は痛みどめやホルモン療法です。症状がひどい時は手術もありますが、子宮内膜症と同じく完全に治すには子宮をとらなければいません。
子宮内膜炎
クラミジアなどに感染して炎症が起きた状態です。熱が出たり、出血があったり、おりものの異常などもみられます。
おりもの検査でわかります。最近ではインターネットなどで検査キットも販売されています。
治療は抗生剤や痛み止めが使われます。
機能性月経困難症
子宮筋腫や内膜症などがない場合です。30%近くの女性は機能性月経困難症と言われています。
原因として運動不足や不安などがあります。月経が近づくと痛みがまた強くでるのではという不安でさらに痛みが大きくなるため、不安を除くことが大切です。
通常は痛み止めで様子を見ますが、ひどい時には経口避妊薬を使います。
最後に
女性である以上避けて通れないで月経の悩み。きちんと原因を解明し、対処することで痛みが嘘のように改善することもあります。
診察が不安と言う方も最近は女性の先生のみの婦人科もかなり増えています。探してみてください。
一時期ニュースにもなりましたが、ピルなどの薬は専門家のもとで使用しないと命にかかわることがあります。
決して自己判断では使用せず、病院でよく相談の上、使うようにしましょう。