
セックスが原因!?性行為のやりすぎで子宮内膜症になるってホント?
あなたは今子宮内膜症に悩まれていますでしょうか。そして、その原因がセックスや性行為によるものではないかと心配されているのではないでしょうか。
確かに巷やネットではそのような声もちらほら見かけます。場所が子宮ということでエッチで悪化するという心情もわかります。
ここでは医学的根拠があるかどうかという視点で本当にセックスや性行為が子宮内膜症の原因であるかどうかを見て行きましょう。
子宮内膜症の原因
子宮内膜症は正直、いまだに原因が解明されていない病気です。
子宮は赤ちゃんを大事に育てるように柔らかな膜のようなものを持っています。これを子宮内膜と言います。
女性は排卵期に向けて、この子宮内膜が厚くなり、妊娠する準備に入ります。しかし、排卵期に受精しなかった時は、この子宮内膜を定期的に体外に排出します。これが生理です。
子宮内膜症はこの内膜が子宮以外の場所に出来てしまう病気です。
なぜ子宮以外の場所にできてしまうかと言うと、本来、生理の時に体外へ排出されるべき内膜が体外に出ずに、子宮以外の器官に付着します。そこで内膜が増殖・剥離してしまうのではないかと言われています。
エッチが子宮内膜症の原因か?
これらを踏まえた上でエッチやセックスのやりすぎが子宮内膜症の原因となるか考えてみましょう。
結論から言えば医学的には因果関係は示されていません。子宮の病気ということで性行為が原因になりそうという気持ちはわかります。振動だけでも何かしらの原因になりそうですからね。
また、子宮内膜症の方がエッチをすることでさらに悪化するんじゃないかということも不安だと思います。
しかし、繰り返しますが、医学的には因果関係は示されていません。ただ、原因も完全に解明されていないことから言えることは、因果関係が示されていない反面、因果関係がないとも示されていないということです。
例えば、因果関係あるといえないは5%、因果関係がないといえないは5%、残り90%はなんとも言えない中立の状態です。
なぜやりすぎが原因という噂があるか
一番は、若い世代に子宮内膜症が多いことです。若い世代は必然的にエッチ・セックスの回数が多いです。ゆえに、やりすぎが原因かも?と思ってしまうことや、エッチの振動がさらに悪化させるんじゃないかと不安からそのような噂が流れます。
ではなぜ若い世代に多いかと言うと、月経の回数にも関係があるのではないかと言われるようになっています。
冷静に考えると当たり前のことで、子宮内膜症の原因が生理の時に体外に排出されるべき内膜が逆流するのが子宮内膜症の原因であるならば、月経の回数が定期的な若い世代は多くなるということもうなずけます。
最後に
いかがでしたでしょうか。医学的には根拠がないということ、その噂が流れる原因がわかれば少し安心してもらえるのではないでしょうか。
どちらにしろちゃんと診察を受けて、専門家の意見を聞くことが大切だと思います。