
痛くて歩けない!足の裏が痛む足底腱膜炎の原因・症状とは
仕事で、スポーツで、足が棒になり家に着くなり、そのままベッドに倒れ込む。
・・・しっかり休んだはずなのに、翌朝、まだ足の裏が痛い!なんてことありませんか。
とりあえずマッサージしてみますか?それとも湿布で冷す?その対処じゃ治りませんよ、『足底腱膜炎』は。
どんな症状?
足の裏、具体的には「土踏まずとかかとのあいだ」、が痛くなります。
はっきりとした痛みは、実際に足を使ったとき(歩行時など)に感じることがほとんどですが、足の裏や指のつけ根には、つねに違和感がともない、足の裏をおすと痛い場所があるのがわかります。
昨日は痛かったのに、今日は痛くなくて、でも次の日はまた痛む・・・。痛みに規則性がない場合も多く、また、履く靴の種類によっても痛みの状態がかわってきます。
なかには、床に足が触れるだけで痛かったり、寝ころんでいても足の裏にしびれをかんじたり、家の中でもクッションのある靴をはかないいと生活ができないとか、症状はさまざまです。
いったい何が原因?
足の裏にくりかえし強い衝撃をうけていると、足の裏の筋肉や筋膜は柔軟さを失い、カチカチにかたくなってしまいます。
パンチを受けるとき、衝撃に耐えるためおなかに力を入れますよね・・・そんなかんじです。その状態で強くひきのばされることで痛みを生じているのです(慢性)。
また、何度も足をつよく地面にたたきつけることで、一時的に打撲状態であるともかんがえられます(急性)。圧倒的に多いのは、慢性タイプです。
「足の裏にくりかえし強い衝撃をうける」ことがおおい方は、たとえば長時間にわたり地面を強く蹴る剣道や卓球、陸上の長距離選手だとか、外回りが多い営業マンです。
あるいは長時間立ちっぱなしのバスガイド、重い荷物をもつことが多い引っ越し業者、子供をだっこするお母さんなどが多いようです。
治し方
足の裏が痛む病気には数種あり、あやまった対処法をつづけてしまうと、症状が改善されるどころか悪化してしまいます。まずは病院で診てもらいましょう。足底筋膜炎の治療でもっとも大切なのは「足底の柔らかさをとりもどす」ことですので、治療は日ごろのセルフケアが中心です。
とりあえず運動はしばらく中止です。痛みがあるときにさらなる刺激をうけると、筋肉がますます緊張して、かたさを増すからです。
マッサージやストレッチなども、この時期にはひかえてください。それよりも、お風呂でしっかりとあたたまり、あたたかい格好をして、全身の血流をよくしましょう。
冷える季節になると、「かじかんで」手が動かないことってありませんか?筋肉は冷えるとかたくなっていきます。貼るのは温湿布にしてください。
予防するには
きちんとしたケアで筋肉をやわらかく保っていれば、子供だろうがアスリートだろうが、筋膜炎を発症することはありません。
筋肉の強さは関係ありませんが、足首まわりのストレッチは実施したいですね。血行がよくなることに加えて、足首がやわらかいと動きがなめらかになり、衝撃を吸収しやすくなります。
最後に
ただの足の痛みだと思って油断してはいけませんよ。歩くためには、足の裏を地面につけるしかありません。
でも、そのたびに激痛がしたら、どうしたらいいのでしょう!?痛みの発生メカニズムをよく理解して、正しいケアをこころがけましょう。