貧血より症状が重いと思ったら再生不良性貧血の可能性あり

貧血より症状が重いと思ったら再生不良性貧血の可能性あり

最近なんだかつかれやすい、たちくらみがする、頭がずきずきする・・・、貧血かしら?ちょっと待ってください、それって普通の貧血ですか?

感染症は?出血は?『再生不良性貧血』は一般的な貧血にくらべて、不快な症状が多いのが特徴です。

どんな症状?

一般的な「貧血」の症状とよくにていて、つかれやすくなり、めまいや立ちくらみ、動悸、息切れ、頭痛などで、顔面が蒼白になります。

これらは血中の赤血球の数が少なくなっているためおこります。しかし、再生不良性貧血の場合はそれだけではなく、白血球や血小板の数もへっているため、くわえて感染症にかかりやすくなり、咳や発熱がつづき、出血しやすくもなります。鼻や歯肉、性器、消化管からの出血のほか、アザがよくできます。

正常な血液細胞がつくられなくなる「骨髄異形成症候群」や、体内の赤血球が破壊される「発作性夜間血色素尿症」、血液のガンである「白血病」などの血液疾患をひきおこすこともあります。

いったい何が原因?

先天性と後天性のものとがあります。さらに後天性は、原因が特定できるものと、できないものにわけられます。

かんがえられる原因は、薬剤の使用や化学物質の吸引、ウイルス感染などです。再生不良性貧血のほとんどの人が、後天性だといわれます。

この病気のくわしいメカニズムはよくわかっていませんが、なんらかの免疫異常によって自分の造血幹細胞をこわしていることが原因の一つとかんがえられています。

また、造血幹細胞自体の異常が病因になっている可能性もあります。

お医者さんでの治し方

はじめに、血液中の血球の数をしらべて、病気の程度を軽症~中等症、重症に分類します。治療はその重症度によってことなります。

軽症あるいは中等症であれば、日常生活に支障をきたすことがないので、基本的に治療は「経過観察」で大丈夫です。

必要に応じタンパク同化ホルモン(男性ホルモン)を投与し、造血因子の分泌をうながすことで、症状の改善がみこめます。

重症の場合は、骨髄移植が第一選択となります。ただし、年齢による考慮や拒絶反応などへの配慮も必要です。

たとえば、20歳未満の患者さんには骨髄移植がてきしていますが、40歳以上の患者さんでは、移植にともなう合併症の危険があるので、免疫抑制療法が第一選択とかんがえられます。

それぞれの治療の特性や危険性をよく理解したうえで、あなたにあった方法をえらびましょう。

自分での治し方・予防するには

かかってしまったら、ちょっとしたことで出血しやすいので、打撲やけがに注意しましょう。

予防に有効なのは、原因物質をさけることです。また、ウイルス感染が原因の場合もありますので、そうした病気にかからないためにも日常的に規則正しい生活をして免疫力をたかめておきましょう。

先天性の予防はむずかしいため、定期的に健康診断をうけ、病気の早期発見につとめましょう。

最後に

貧血のなかで最もたちが悪いのが再生不良性貧血です。かつては原因もわからず、患者の半数近くが亡くなる病気であったため、厚生労働省により難病に指定されました。

しかし、「難病=死?」と下手に悲観的になる必要はありません。指定されてからさまざまな治療法が確立されていて、最近では「もっとも改善しやすい病気」のひとつになっています。

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