
子宮内膜症で不正出血!気をつけるポイントや応急処置があれば
子宮内膜症の方は月経困難症(ひどい生理痛)や不正出血の症状も併せ持つ場合があります。
月経困難症は、痛みが酷く生理のたびに薬を使わなければ日常生活もできない状態になります。
不正出血とは、定期的に起こる生理出血とは別に、不定期に起きるものをいいます。子宮内膜症の時に、なぜ不正出血が起こるのでしょうか。またその時はどうしたらいいのでしょうか。
子宮内膜症で不正出血が起こるわけ
生理は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌がバランスよく起きることで、定期的に子宮内膜が剥がれ落ち生理出血が起こっています。
子宮内膜症の方は何らかの影響でこれらのホルモンバランスが崩れている場合があり、定期的に起こる生理の時期ではないのに膣から出血する事があります。
それを不正出血と呼んでいます。特にホルモンバランスの崩れで起きる不正出血を機能性不正出血と呼び、この機能性不正出血は子宮内膜症の方に時々見られる症状の1つです。
不正出血ってほっておいてもいいの?
子宮内膜症の方には不正出血の症状が起こる場合もあります。そのため、不正出血があったからといって、極端に驚かなくてもかまいません。冷静に観察しましょう。
観察のポイントは3つです。
- 出血のタイミング
- 出血の量
- 出血の回数(頻度)
まず、不正出血が起こったのはどのタイミングなのか。例えば性交渉やスポーツの後であれば外的要因も可能性として考えられます。
また、不正出血の出血量がどれくらいなのかも確認します。通常の生理出血と比べて少ないのか多いのか、何日続いたのかなどです。
次にその不正出血が何回起こっているかです。毎月起こっているのか1回だけなのかを観察しましょう。その上で、かかりつけ医に相談します。
ホルモンバランスの関係で起こっている不正出血なのか、それ以外に違う病気の可能性がないかを検討してもらうためです。医師に相談し、今後の行動についてアドバイスをもらいましょう。
最後に
必要以上に怖がる必要はありませんが、もしかしたら子宮内膜症に隠れて他の病気が起こっている可能性は否定できません。
不正出血が頻繁に起こるなど気になる事があれば医師に相談しましょう。
現在、ホルモン剤で治療中の場合にも薬の作用で不正出血が起きることもあります。その場合も、薬の調整などが必要な場合もありますので医師に報告をしましょう。
いずれにしても、不正出血の状態については、きちんと医師に報告できるよう日頃から観察しメモしておくことがポイントです。