
生理痛がひどい時&子宮内膜症で辛くて出勤できない時はどうしていますか?
子宮内膜症を持ちながら仕事をしている女性にとって、毎月の生理は地獄のような期間かもしれませんね。ひどい生理痛で立つのもやっと、痛み止めが効かない状態のとき、みなさんはどうしているのでしょうか?
また、社会全体では女性の社会進出が進んでいますが、業界によっては男性が多い会社もあります。会社や周りの方々の理解や協力はあるのでしょうか?
子宮内膜症などで生理痛がひどい時の休暇
みなさんは生理休暇を知っていますか?
労働基準法の中で、生理休暇についての規程があります。労働基準法は、国の法律ですから、会社の就労規則よりも優先されます。
その労働基準法の中で生理休暇について、「生理日の就業が著しく困難な女性に対する措置」とされていて、女性が生理休暇を請求する権利を保証しています。
雇い主は、従業員から生理休暇の申請があれば、取得させなければなりません。まずは、法律の中で生理休暇の規程があることは理解しておきましょう。
本当に辛く動けない時は何の気兼ねもせずに休暇を取得できるのです。
生理休暇を取る時の注意点
生理休暇を取る時に注意する点が3つあります。
- あくまで「就業が著しく困難な場合」に休暇が認められるもので、生理の時に休めるものではない
- 休暇中に給料がでるかどうかはその会社しだい
- 休暇は1日と決まっておらず、時間単位で取ることもできる
「著しく困難」と判断するのは会社であり、上司であるため、普段からそのような理解があるかどうかが重要にはなってきますね。
子宮内膜症の辛さを理解してもらうために
子宮内膜症の辛さは、子宮内膜症ではない女性でさえ、なかなか理解はしてもらえません。
それが、生理を体験した事のない男性の場合は想像すらできないのではないでしょうか。しかし、自分の辛さをまわりに伝えない事には解決になりませんね。
上司が男性であっても、自分の病気の事や、どれぐらい辛くどんな薬も効果がないなど、状況を説明する努力をするべきではないでしょうか。
直接言いにくい場合は、会社の人事部に相談するなどもできると思います。前述の通り、「生理休暇」は労働基準法の枠の中で定められているため、人事部が業務上最も理解が深い部署とも言えます。
また、日頃からいろいろ相談できる人間関係をつくっておく事も大事ですね。
仕事の事情で生理休暇であっても休めない時はどうしてる?
生理休暇が請求できるとはいっても、どうしても休めない仕事の時はどうしているのでしょうか。
やはり、痛み止めを有効に利用する事でしょう。痛みに対しては非ステロイド性消炎鎮痛薬と呼ばれる種類の薬がよくききます。
この薬は、子宮内膜症の痛みの原因となるプロスタグランディンの生産を邪魔し、痛みを抑える効果があります。非ステロイド性消炎鎮痛薬にはいろいろな薬があり、内服薬や即効性のある座薬などもあります。
これらを組み合わせ、痛みがひどくなる前に薬をうまく使います。ただし、人によっては胃腸症状が出たり、鎮痛効果も違います。
痛みのコントロールができない場合は、やはり仕事は誰かにかわってもらって休める方法を上司や同僚に相談しましょう。
また、生理の時期に大事な仕事を入れないこともコントロールする良い方法です。
子宮内膜症の方必見!よく効く治療薬とその副作用などメリット・デメリットまとめ
最後に
子宮内膜症の痛みはある程度薬でコントロールする事ができますが、薬を使っても日常生活に支障ができるほどひどい痛みを持つ人もいます。
そのような状況で仕事をするのはとうてい無理な話です。日頃から職場でフランクに話せる人間関係を作り、生理休暇を上手に使って子宮内膜症の辛さを乗りきっていきたいものですね。