
粉瘤の手術ってどうするの?粉瘤の治療方法3選
「粉瘤」という言葉を聞かれたことはありますでしょうか。
これは読んで字のごとく、「瘤(こぶ)」が体にできる病気です。しかも体のどこにでもできてしまう病気で、最初はニキビぐらいに思っているといつまで治らないし、治るどころかどんどん大きくな瘤になることもあります。
そこであまり聞き慣れない「粉瘤」というものがどのようなものかご紹介させていただきます。
粉瘤とは
まず、粉瘤の治療法をお話しする前に、粉瘤とは何かを説明します。
簡単に言いますと、皮膚にできた良性の腫瘍です。あくまで、良性のものですので、ガンと呼ばれる悪性腫瘍とは異なり、体に悪影響はありません。
皮膚は常に新陳代謝しており、古い皮膚は垢としてどんどん剥がれていきます。しかし、これが何らかの原因によって皮膚内に溜まることがあります。これが粉瘤の正体です。
ただ、良性とは言ってもこぶですので見た目上のインパクトはあります。顔に粉瘤ができてしまうと女性はもちろん、男性であってもショックなことだと思います。
しかも一度できてしまうと手術なしでは治りませんし、手術するとやはり手術跡が残ってしまいます。そこでどのような手術があり、なにを選べばいいか紹介します。
粉瘤の治療法
粉瘤の治療法には大きく分けて3つの治療法があります。
小切開手術療法
まず一つ目は「小切開手術療法」というものがあります。これは、小さく幹部を切り開き、粉瘤を取り除く手術です。
手術というと大掛かりに思われるかもしれませんが、粉瘤が小さい場合はメスで小さく切り開き、傷口を縫い合わせるだけなので、比較的簡単なものです。
また、保険を使用すれば、1万円以内でも手術が可能です。また、この手術は粉瘤を形作っている袋の形をした被膜ごと取り除きます。
再発率が高いとされる粉瘤の根元から切除するため、その後の再発は少ないとされています。
ただし、切開して縫うため、粉瘤が小さい時に行わないと、手術跡がどうしても目立ってしまう可能性があることが欠点です。
くりぬき手術療法
二つ目に「くりぬき手術療法」というものがあります。これは切るのではなく、小さな穴を開け、その穴から内部の膿や被膜を取り除いていく手術です。
こちらの手術療法も被膜から取り除いているため、再発することは少ないとされています。さらに小さな穴なので小切開手術療法より、手術跡が小さくなるのが特徴です。
くりぬき手術療法+湿潤療法
こうした2つの欠点を補う治療法としてくりぬき手術療法に加えて、湿潤療法というものがあります。
くりぬき手術でも、皮膚に穴をあけた部分を縫い合わせる必要があります。縫い合わせるとどうしても手術跡が残ります。
そこで編み出されたのが、縫わずに湿潤療法を用いる方法です。湿潤療法は手術で繰り抜いた後、創傷被覆材とよばれるもので傷口を覆う方法です。
こうすることでほぼ元通りの状態になり、手術跡が最も目立たなくなります。
何科を受診すればいいか?
治療を行う際に受診する受診する科にも注目して治療を受けることも大切です。粉瘤の治療に携わることが出来る診療科としては主に皮膚科、外科、形成外科があります。
この中でも、やはり形成外科は術後の傷口を目立たないように重きをおいた手術をしてくれます。一方で、皮膚科や外科にて治療を行う場合は、ちゃんと検査を行い、「本当に粉瘤かどうか」「悪性ではないかどうか」などちゃんとした検査を経て診断してくれるので信頼性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
粉瘤の治療のポイントは再発を防ぐことと手術跡が残らないようにすることだと思います。そういう意味でくりぬき手術療法+湿潤療法が最も適した治療方法かと思います。
治療法や受診する診療科には様々なものがありますが、自分に合った治療法を行うことが何よりも大切です。
そのため、粉瘤かもしれないと思った場合は、出来るだけ粉瘤が小さなうちに自分に合った診療科で治療を行うことで手術跡も目立たず、簡単に治療することができます。
病院選びはこちらも参考にしてください。
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