
女性必見!女性の1割が発症しているとされる子宮内膜症の原因と症状とは
子宮内膜症は、女性特有の病気の中でも多い病気の一つです。
妊娠可能な年齢層の女性の約10%が子宮内膜症を患っているというデータもあります。その子宮内膜症の原因・症状は何でしょうか。またどんな予防法はあるのでしょうか。
今日はその3点についてご紹介したいと思います。
1)子宮内膜症の原因って?
子宮内膜症の原因ははっきり解明されていませんが、子宮の中(子宮腔)にのみ存在するはずの子宮内膜組織が、子宮腔から本来は無いはずの部位に運ばれて増殖したため起こるのではないかと考えられています。
その他には、体の中(体腔)の上皮細胞が子宮内膜のような細胞に変化して起こっているという説もあります。
子宮内膜症の多くは子宮のある骨盤の中の腹膜や卵巣などにみられます。
発生は、生理が活発に起こる25歳〜44歳に多く、診断をされる平均年齢は27歳です。まれに思春期の女児でも起こる事があります。
2)子宮内膜症の症状は月経困難と不妊が多い
どの場所に子宮内膜組織が増殖しているかによって症状が異なりますが、最も多くみられる症状は、月経に伴う下腹部の痛みです。
その症状は月経困難症と言われます。その他セックス時の痛み、排尿障害や排便時の痛みなどがあります。
ひどくなると、子宮が卵管と卵巣、腸などの組織と癒着(くっつくこと)したり、卵巣の中に子宮内膜症が起こると血が貯まる袋ができることがあります。
この袋はチョコレートのう胞と呼ばれます。チョコレート嚢胞はだんだんと大きくなり(5〜6cm)、破裂することや卵巣がんの元になるとも考えられています。
また、卵子が卵管の中を運ばれにくくなったり、炎症を起こしているために受精しにくくなり不妊の原因になったりします。不妊の方の30%〜60%が子宮内膜症を起こしているとも言われています。
妊活に黄色信号?最近よく聞く子宮内膜症の症状、原因、治療、予防方法など
3)子宮内膜症って予防できるの?
最近になって、低用量ピルと言われるホルモン剤が内膜症の発症を予防できるのではないかという事が分かってきました。
低用量ピルは避妊法の一つとして、海外では広く使用されているホルモン剤ですが、日本の使用率は先進国の中で、もっとも遅れています。
子宮内膜症になっていなくても、若い女性の中で月経困難症の状態の方がいます。
低用量ピルは月経困難症を軽減する効果がありますので、症状のある方は子宮内膜症の予防的な意味も含め、低用量ピルの使用が勧められます。
その他、定期的な運動も子宮内膜症の予防効果があるのではないかとも考えられています。
子宮内膜症などの治療によく使われる低用量ピルの効用とメリット・デメリット
最後に
一度、子宮内膜症になってしまうと原因となっている子宮や卵巣を摘出する以外に完治する治療法はありません。
手術や薬で症状がいったん落ち着いたとしても、再発する事も多い病気です。
何か気になる症状があれば、一人で悩まず、医療機関に相談にいきましょう。早めの対応が、子宮内膜症の予防や症状緩和につながります。
こちらに自宅で子宮内膜症の治療ができる方法もあります。
子宮内膜症・卵巣のう腫を自宅で改善!!◆10年間苦しんできた生理痛が10日であっさり痛みがでなくなった人気の方法◆